若い頃、和牛は贅沢品だった。今でもやっぱり特別だ。手作りフライドオニオンを添えて、美味しく食べよう。
目次
夕食
フライドオニオンのステーキ
○牛肉(友三角)・塩・コショウ・バター
○玉ねぎ・片栗粉・サラダ油
○ステーキソース:バター・赤ワイン・醤油・ラカント
玉ねぎをスライスする。片栗粉を振って、軽くはたく。サラダ油で揚げる。
フライパンを温めバターを溶かし、塩、コショウした牛肉を両面焼く。肉は取り出す。
調味料と肉汁を混ぜて煮詰め、ソースを作る。肉にソースをかけて、フライドオニオンをのせて完成。
香ばしく甘い玉ねぎがカリッとしているところと、しっとりしているところがある。牛肉の脂と肉の旨みに合う。旨ーい。そして、いい肉だー。贅沢な味ー。
クレソンを添えて、つまみながら食べると口がさっぱり。また、肉へ。
アボカドと卵のサラダ
○アボカド・ベーコン・卵・マヨネーズ・塩・コショウ・パセリ
ベーコンを刻んで炒める。卵を茹でる。どちらも冷ましてボウルに入れ、切ったアボカドを加える。マヨネーズ、塩、コショウで和える。
なめらかで旨みの強い、こってりサラダ。ベーコンがいい仕事している。
混ぜ込むパセリは、以前購入し、しなってきたら水につけて再生したもの。
タラコクリームトースト
○タラコ・リコッタチーズ・マヨネーズ・ブランパン
タラコに、リコッタチーズとマヨネーズを混ぜ、薄切りしたブランパンに塗って焼く。
チーズがまろくてコクがある。とても美味しい。
味噌汁、しそ漬けを添えて夕食に。
ひとこと カラスの強奪
若い頃の話だ。冬の寒い日だった。
節約の毎日だったが、子どもは食欲旺盛。たまには高いお肉を食べたいじゃないかと、焼き肉用の和牛に手を伸ばした。一人2枚は食べられる。よし、とつぶやきながら。買い物袋に入れるのも最後に、大切に上にのせる。でも、袋を持ち上げたときに、パックがちょっと傾いた。
袋からちょっと飛び出ていた。中の肉が偏らずに並んでいるのがちゃんと見える。いい感じ。
高い肉を買うのって贅沢品。ちょっと気分良く自転車のカゴに買い物袋を入れて、カートを片付けようと3歩ほど歩いた。その時だ。背中からバサッという音が聞こえる。何だろうとふり返ると大きなカラスが、私の自転車に留まる。
そして買い物袋をひと突き!
あっという間に、飛び去った。
口ばしから何かがたれている。
カラスは目の前の電柱に留まった。肉らしきものを足で押さえ、食いちぎっているのが見える。自転車に走りよると高級牛肉のパックのビニールが少しだけ空いていていた。
間違いない。盗られた。
ああ、目の前で何と旨そうに肉を食うんだろう・・・。カラスが食べ終わるまで、恨めしくそれを眺めた。なぜ、見えるように入れたんだろう。と、後悔しながら。
冬になって食べ物が少ない中、最高のご飯になったカラス。一生で一番のごちそうにありつけて幸せだっただろうなあと思い、あきらめた。
家では肉を小さく切って、家族みんなで平等に分けた。
もちろんそれ以来、肉が見えるように袋に入れることは絶対にない。
高い牛肉を買うと、その時のことが鮮やかによみがえる。